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【レポート】東京藝術大学「東京マラソン2026 ドローイングランナー展」

2026年4月8日

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アートとスポーツの可能性を探求する東京マラソン2026のアートプロジェクトの一つとして、東京マラソン2026と同日の3月1日(日)、「ドローイングランナー展」を開催しました。

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東京都庁前のスタート地点にてランナーが走り出す様子や会場の雰囲気を東京藝術大学の学生(アーティスト)が約30分間の限られた時間でクロッキーし、その作品を同日に「ドローイングランナー展」として東京国際フォーラム内で展示しました。
※クロッキーとは対象を素早く描画すること、またはそうして描かれた絵そのものを指します。

このプロジェクトは、東京藝術大学の日比野克彦学長と東京マラソン財団の早野忠昭理事長が東京マラソン2024の公式プログラムで対談した際に、アートとスポーツの融合のきっかけづくりとして発案され、2024大会において初めて開催されました。

それぞれの42.195kmが始まるランナーたちの身体活動や心の動き、大会の雰囲気を東京藝術大学の学生たちはどのように捉えて、表現したのか。また、限られた時間の中、スポーツ感覚でクロッキーを行うことにより、どのような新しいアート作品が生まれたのでしょうか。

今年で3回目となる「ドローイングランナー展」には東京藝術大学美術学部デザイン科の1年生8名が参加。30分間の中で生まれたそれぞれの個性的な作品をご紹介します!

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佐藤 愛緒さん
「目の前で走っているランナーの皆さんを間近で見て、ランナーが走っていく時の地面の振動や風を肌で感じることができて、すごく良い経験になりました。ランナーの皆さんが走っていく姿を見ている中で、色とりどりのサングラスや、カメラに向かって挙げている手、カラフルなシューズと紙吹雪など、目立っていたポイントや自分が気になった瞬間をピックアップして描くことを意識しました」

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吉岡 青唯さん
「マラソンを目の前で見るのも初めてだったので、その熱量にびっくりしました。また、普段は動かないものを描いているので、動く人を描くことは新鮮でしたね。動いている人の軌跡、流れ、揺らぎを表現したのですが、実はほとんど絵の方を見ずに、ランナーの皆さんだけを見ながら手を動かしていたんです。それでもちゃんと絵として人っぽく見えてくるのが面白いなと思いました。動くものを描くのはすごく身になるなと思いましたし、貴重な経験になりました」 

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佐治 祐季さん
「ウォーミングアップしているランナーの皆さんを見ながら、私もウォーミングアップしていました(笑)。ランナーの皆さんの色を自分なりに感じ取って、パステルを使って描きました。一つひとつ忠実に描くというよりは、その場での温度感、勢いが線に表れてくれればいいなと思っていて、本当に自分も一緒に走っている感覚でラフに描きました。出来上がった作品は削ぎ落とされた洗練さを表現できて、すごく気に入っています。マラソンを見ること自体が初めてだったので、一瞬、一瞬を見逃したくなくて、その気持ちだけでクロッキーしていきました」

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羽成 優実さん
「今日は朝からすごく晴れていたので、その清々しさをまずは表現してみました。そしてランナーの皆さんはそれぞれすごく個性がありながらも、でも同じ場所に向かって走っているという一体感、躍動感に感動して、群衆をメインに描きました。完成がどうなるか全然想像できなかったので、ワクワクする感じと緊張が混ざり合っていたのですが、感じたものをそのまま絵にするという体験はすごく貴重なものになったと思います。実は3月に福島で個展を開くことになったので、今日得た経験を生かして、頑張って良い絵を描いて展示したいです」 

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大久保 舞さん
「ランナーの皆さんはすごい速さだったので(笑)、追い付くのに必死で自分も走っているような感覚で楽しかったです。動いている人をその場で描いたのは初めてです。今回は写真のスローモーション的な感じで捉えたいなと思ってクレヨンで描いたのですが、色々と表現を広げていこうと思いました。作品の出来栄えはもう、最高です。私はこれまで、じっくり考えて描くタイプだったのですが、とりあえず手を動かしてみることで新しい発見もあったので、それを今後の作品づくりにもつなげていけるのではないかなと思いました」

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堀口 乃愛さん
「かなり素早く過ぎ去っていくランナーさんを描くのは初めてで、しかもマラソンをスタート地点から見るのも初めてだったので、ものすごく新鮮な気持ちで挑めました。特に何かを描こうと事前に決めずに、その時に感じた動き、見た情報をそのまま手に送るような感じで、ランナーさんの軌跡を自然に描いていきました。自分なりに見た情報をそのまま描くという点に関しては、割と表現できたのではないかなと思っています。初めての東京マラソンでしたが、ポジティブな感情がランナーさんからすごく伝わってきて、こちらも元気をもらえる楽しい1日になりました」

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山田 耕生さん
「走る人をその場で描くのは初めての経験でしたし、人も多かったので何を描けばいいんだろうと、最初はテンパりました(笑)。最終的にはその人の個性や表情に着目して、走る人をアピールできるような表現をしてみました。マラソンをこれから42kmも走るのに、めちゃめちゃ笑顔の人もいるんですよ。それが不思議だったのですが、そういうスポーツなんだということが皆さんの表情で分かってから、それを描きとめようと思ったんです。東京マラソンを実際に見るのは初めてだったのですが、お祭りみたいで、すごく良かったです。みんながプレーヤーとして参加できるその場の雰囲気が素敵だなと思いましたし、色々な人がいて描き応えがありました!」 

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鈴木 翔さん
「自分も以前は陸上をやっていて駅伝にも出ていたので、その時のことを思い出しながら描けたらなと思っていました。やっぱりランナーの皆さんは走っている時が一番輝いているからこそ、その輝いているところを映し出したかったんです。光と影の陰影を強めにして、走っている姿が一番かっこよく見えたり、疾走感が強めに見える演出を全体的に描き起こせたかなと思います。東京マラソンを実際に現場で見たのは初めてです。自分ももともと走っていたので、ランナーの皆さんを見ると込み上げてくるものがありますし、描きながら感動してしまいましたね」

東京マラソンは今後もアートプロジェクトにおいて、さまざまなひと・もの・ことを巻き込んで、アート×スポーツを通じた若者へのアプローチ、子供たちがスポーツに興味を持ってもらうきっかけ作りなど、コミュニティ・ウェルビーイング社会の実現に向けた取り組みを行ってまいります。そして、アート、クリエイション、テクノロジーの多様な領域のスペシャリストとコラボレーションしながら、新しい時代を見つめダイナミックに共創していきます。ぜひご注目ください!

また、2025大会に続き、2026大会でも東京藝術大学の学生3名が42.195kmに挑戦しました。
大都市・東京の街を走り、東京マラソンという非日常の体験や、フルマラソンを走り切る苦しさや心の葛藤の中で得た体験や記憶をもとに、アートによる表現を試みます。
実際に東京マラソンを走り切った学生たちが、その体験や記憶をどのようなアート作品として表現していくのか。ランナーでありアーティストでもある彼らの新たな創作にもぜひご期待ください。

【参加学生】
・工芸科 学部4年 市丸 蓉(イチマル ヨウ)
・グローバルアートプラクティス専攻 修士1年 滑川 由記(ナメリカワ ユキ)
・工芸専攻 修士2年 西澤 明里(ニシザワ アカリ)

30分という限られた時間の中で、東京藝術大学の学生(アーティスト)がクロッキーする様子は、動画でもご覧いただけます。ランナーの躍動や会場の熱気をその場で描き取る制作の様子を、ぜひお楽しみください。

▶ ドローイングランナー制作の様子(動画)
https://youtu.be/YIawXd87d6Q

また、東京マラソン財団が取り組む「アート×スポーツ」の可能性を探求するアートプロジェクトについては、特設ページでも紹介しています。

▶ 東京マラソン アートプロジェクト
https://www.marathon.tokyo/about/art-project/

 

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