「東京マラソン2025」前日の3月1日(土)、海外からお越しのランナーや外国人の方へのおもてなしと交流を目的としたファンランイベント「東京マラソンフレンドシップラン2025」が東京・浅草エリアを舞台に開催され、55の国と地域から1,185名が参加しました。
東京マラソンフレンドシップランは、外国人ランナーと日本人ランナーによる国際交流を通じたファンランイベントとして2012年から実施しており、今回で12回目の開催。東京マラソンのコースの一部となっている浅草寺雷門からほど近い台東区リバーサイドスポーツセンター陸上競技場をスタート・フィニッシュ地点として、東京スカイツリーも一望できる隅田川沿いの風光明媚な約5kmのコースを楽しんでいただきました。ぺースセッターは昨年に続き、台東区立浅草中学校の陸上競技部とONE TOKYO会員から選ばれた方々が担いました。
オープニングではMCを務めた活弁士の麻生子八咫さん、東京マラソン財団スポーツレガシー事業チャリティ・アンバサダーであるM高史さんがトークで盛り上げ、また、駒澤大学体育会應援指導部ブルーペガサスが全力の応援パフォーマンスでエールを送る中、フレンドシップランがスタート!
参加ランナーは3つのグループに分かれて時間差でスタートし、それぞれ浅草・隅田川沿いのコースを駆け抜けていきました。翌日の東京マラソンにも出走するランナーだけでなく、その子どもたちも一緒に参加するなど外国人ファミリーの姿も多く見られました。
また、Group1に女子マラソンの元世界記録保持者であるポーラ・ラドクリフさん、同じくテグラ・ロルーペさん、バルセロナオリンピック銀メダル・アトランタオリンピック銅メダルの有森裕子さん、大嶋康弘・東京マラソンレースディレクターがゲストランナーとして参加。一般参加ランナーと交流しながら、フレンドシップランを楽しみました。
そして、フレンドシップランのもう一つのお楽しみと言えば、フィニッシュ後の「浅草体験」。人力車、桐木目込み細工、茶道の体験を通して、事前申込された海外ランナーの皆さんに日本文化を堪能していただきました。
桐木目込み細工にチャレンジしていたのは、ロンドンから参加したウェインさん、ブラッドリーさんの兄弟。ウェインさんは「妻にプレゼントするんです」と上々の出来栄えに完成した紙幣入れにニッコリ。一方、弟のブラッドリーさんは「細かい作業だったので難しかったけど、楽しかったです。まあ、僕は自分用ですけどね(笑)」と冗談を交えながら、兄弟仲良く浅草体験の感想を教えていただきました。また、兄弟そろって初来日とのことで、「明日はコースから見える景色、大会に関わる人たちの全てを楽しみにしています!」と翌日の東京マラソンにも期待いっぱいの様子でした。
一方、日本人ランナーもフレンドシップランを通じて海外ランナーと交流を深めたようです。友人同士で参加したという小野清さんは「国際交流ということで、これをプレゼントしたらとても喜んでいただきました」と見せてくれたのは、各国の国旗がデザインされたシール。小野さんは東京マラソンにはボランティアとして参加するとのことです。また、塩谷敦子さんは「ギリシャの方とすぐに友だちになって、プレゼントまでいただいたんです」と、素敵な手作りのブレスレットを見せていただきました。
「東京マラソンフレンドシップラン2025」は浅草商店連合会をはじめ「柿沼」(茶道)、「えびす屋」(人力車)、「箱長」(桐木目込み細工)など、たくさんの皆様のお力添えを得て開催されました。海外からお越しのランナーや外国人の方へのおもてなし・交流をを今後も様々な企画で楽しんでいただければと思います。
ご参加いただいたランナーの皆さん、ご協力いただいた皆さま本当にありがとうございました。